巨人として生まれた男

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『巨人として生まれた男』
俺は大きな人だ。普通の大男であれば身長2m位だろうが、
俺の身長は、ゆうに5mを超え、大男の域を超えていた。
そんな状態では通常の生活をすることも困難であり、
その境遇を悩む毎日であった。
まぁ、そういった中でも、その大きくて頑丈な体を生かす仕事は、結構あり、
傭兵になってその怪力を生かしたり、
時にはサーカス団員。さらにはプロレスラーをやったりして、観客を沸かすことが出来た。
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但し、そんな日々も長くは続かず、人々は次第に俺を怖がるようになり、
世間から排除されつつあった。
何故、大きな体を持つ自分は排除される対象なのだろう。
恐竜時代は、より大きな体を持った種が、世界を蹂躙していたではないか。

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俺はある学者と知り合った。向こうから俺に興味を持ちコンタクトを取ってきたが、
そこで聞かされた話は衝撃的なものだった。
その男は、恐竜時代を研究していて、特に恐竜が滅んだ謎について調べていた。
彼が言うには、現在定説になっている、巨大隕石の地球への衝突だが、
あれは、偶然ではなく必然であったというのだ。
巨大化の一途を辿った、恐竜達、現在知られている恐竜で最大のものは、
体長30m位あったとされているが、実際は数百mの超巨大な恐竜もいたらしい。
彼らは、地球上の生物を食べるだけでは体を維持できず、地球そのものを喰らい始めた。
マリアナ海溝は彼らの食べ跡、ヒマラヤ山脈は彼らの亡骸が積み重なったものだそうだ。
地球そのものが食いつくされ、星の形も歪なものに、
そうすることで太陽系の重力バランスが崩れ、火星と木星の間に広がる小惑星帯から、
隕石群が地球に降り注いだのだという。
結果、幾らか地球は均され、太陽系のバランスは復帰。
だが、地球上の生物の70%は死滅、特に巨大生物は全滅となった。
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この出来事が、地球を含めた太陽系の防衛反応なのだそうだ。
さらに、現在の人類が巨大化の道を進んでいないのは、
当時の記憶が、原生哺乳類の記憶が、人類に残っているからだという。
そして、俺にはその記憶が、遺伝子が欠如している。
だから、こんな体になってしまった。それが事実だとしたら。
俺は、この世の中で生きてはいけない存在なのか。
学者はこう言ってくれた。
「君は重要な存在だ。君を調べることで恐竜滅亡の謎を証明できるかもしれない。
さらには、現在人類が突き進んでいる、2回目の大滅亡を防げるかもしれない。」
俺は、耳を疑ったが、学者に詳細を聞くことにした。
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「人類は、あの時の記憶によって巨大化をセーブしているが、
人口を爆発させ、地球を汚し続けている。
このままでは、またもや、あの太陽系防衛反応が起動するかもしれない。」
俺は、この学者の勧めもあり、この研究所で働くことにした。
俺を調べることで、地球規模の問題を解決し人類が助かるかもしれない。
世間的には嫌われ者の俺だけど、そんな人間でも何かの役に立つんだって、
そう思いながら、日々を過ごしている。

イラストは、いらすとやから拝借

大きな体は現代ではメリット少ないのか、これからは小型化していくのか、
恐竜時代は大型種が活躍していた。こんなことを結びつけるとこんな話になった。

グリンの最近のマイブームは、「ゲッ・ゲッ」と呟くことだ。

取材:キース

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